榆山神社
榆山神社
延喜式内社 旧県社
御祭神:伊邪那美命
鎮座地:埼玉県深谷市大字原郷336
広い田園の中、三叉路の信号脇に社叢が広がります。
こちらの神社が気になっていたのは・・・
『神社の後方の森が「里人不入の地」と言われ、数十年前まで誰も入ることができなかった』との話が伝わっていると知ったからです。
なんか俄然興味が湧いてきませんか。
三叉路「楡山神社前」の信号を南に入り、すぐに神社です。
社号標『縣社 榆山神社』 明神鳥居に控柱風の鉄製支柱です。
「八大區」は旧入間県の一部。
現在の深谷、熊谷、妻沼、寄居など周辺一帯の総鎮守です。
鳥居から拝殿へ真っ直ぐ参道。
冬枯れの樹の影が、明るく横切っている参道を進んでいきます。
拝殿は一段高い場所にあります。
鳥居から拝殿前まで、白いラインが引かれていますね。
こんなところにも「ソーシャルディスタンス」かなぁ〜?
拝殿前に進むと、「狛犬さん」が見えました。
まずはお詣りをさせていただきます。
そして、「狛犬さん」
おかしな言い方ですけど・・なんか犬っぽい?ですね。
あまり見かけない、どこか可笑しみのあるお顔の狛犬です。
年代不明は不明でした。
さて、拝殿脇から裏へ回ります。
奥の杜を拝見します。
摂社が祀られています。
「八坂神社」と 「大雷神社」
大雷神社には覆屋が造られていますね。
そして「大物主神社」
お社はありませんが、石の祠?のようなモノが置かれています。
奥に広がるのが、不入りの森、禁足地とされていた場所です。
近隣に古墳や遺跡もあり、きっと古代からの聖地あるいは禁忌の地だったんでしょうね。
本殿には立派な彫物が施されています。
細かいところまで、丁寧なお仕事が確認できます。
当時の彩色の鮮やかさも窺うことができます。
ここも気になる「荒神社」
本殿脇の北東(鬼門)に祀られています。
こちらも立派な覆屋が造られています。
お社には、立派な彫刻も見られます。
埼玉県 深谷市の案内板です。
2月の節分祭が有名のようですね。
そういえば・・・ 境内のあちこちにたくさん豆が落ちていました。
お祭りのあとだったんですね。
古墳につながる古代から続く信仰の場所。
数十年前まで、誰も入れない森だった場所に護られた神様。
埼玉県深谷市に坐す「ごりやくさん」
ありがとうございます。
ミカ神社
埼玉県北部の田園地帯。
国道254号を本庄市に向かう田畑の中に、古墳らしき丘がアチコチに見えてきます。
そんな景色の中、国道脇に社叢が見えてきました。
国道から北側に神社の鳥居です。
石造りの社号標に・・
一文字目は「長に瓦」二文字目は「草かんむりの下に菱に玉」
難しい字です・・読み方は「みか」神社。
『「みか」は「酒を造るために用いた大きな甕(みか)」のこと』らしいです。
鳥居に到着です。
鳥居の向こうに「手水舎」です。
ここで「お宮参り?」のご家族とすれ違いました。
幸せそうな、未来が溢れてくるような空気が流れてきます。
たまたま居合わせただけのこちらまで、満たされた気持ちになりますね。
小さな命の大きな未来を神様が見守ってくださいますように・・
ここで埼玉県の掲示板。
神に捧げる御酒を造る甕が御神宝とは・・・
付近に見られる古墳の多さと相まって、縄文の祭祀を思わせます。
きっと古代から永く祈りの場として大切に護られた場所何でしょうね。
鳥居〜手水舎を経て、左手奥に拝殿が見えます。
拝殿前に「狛犬さん」
台座に「明治三十・・一?年」と読めました。
毛並みの躍動感、力強い前足等々、丁寧な仕事です。
『正一位』の扁額。
お参りさせていただきました。
拝殿から本殿の周りを見学します。
本殿の彫物が立派ですね。
この地で永く大切にされてきた神社なんでしょうね。
本殿の裏?脇に摂社の石祠が並んで坐す。
ここで、ホントにありがたい偶然というか御利益が・・・
拝殿から降りて来られた神職の方が声をかけてくださり
拝殿に昇らせていただきました。
拝殿内部の立派な彫物を拝見することができました。
社名に惹かれて立ち寄った神社で、偶然にも素晴らしい彫物を拝見できて
ありがたいお詣りができました。
ありがとうございます。
延喜式内社
御祭神:櫛御気野命、櫛瓺玉命